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コロナがもたらすインフレと経済格差についての英語表現

今回はアメリカにおける物価の上昇とインフレについての記事(Economists warn of inflation inequality in 2022)から、英語を学んでいきたいと思います。

コロナによる経済的な不況が長引く中、米国連邦政府は断続的な給付を国民に向けて行ってきています。

ただそのためにインフレを招く一因にもなっており、それによって富裕層と低所得者層の不平等にもつながっていると、専門家は指摘しています。

コロナが直撃した家庭経済への打撃、低中所得者層と富裕層との格差、今後政府が取るべき施策のポイントに関する英語を学んでいきましょう。

「コロナによって影響を受けた家庭経済」についての英語表現

パンデミックが家庭経済を直撃しています。

それは特に低所得者層に強く作用しているといわれています。

英文記事では具体的な影響面と数値を示しています。

気になった部分を取り上げながら、英語の単語やフレーズを学んでいきましょう。

The coronavirus pandemic has led poor households to bear the brunt of rising prices

【単語&フレーズ】

The coronavirus pandemic:コロナウイルスのパンデミック

has led:~を導く

poor households:貧しい家計を

to bear:引き受ける、負担する

the brunt of rising prices:価格上昇の矢面

「led to」は~を導く、~を招くという意味をもっています。

主語が人間以外の「物」「状況」のときによく使われます。

「導かれる」対象の部分に「人間」を置くことで「~という状況によって~は~に至った」的な訳文が出来上がるというわけですね。

householdは家計、価格上昇はrising pricesになります。

では訳してみましょう。

コロナウイルスのパンデミックは、貧しい家庭を価格上昇の矢面に立たさせた。

インフレによる物価上昇は消費財を多く必要とする低所得者層をとくに直撃したということ。

これは日本でも世界各国でも同じことがいえると思います。

次に具体的な数値の英文です。

Food is up 6.4% over the past year, while gasoline jumped a whopping 58%.

【単語&フレーズ】

Food is up 6.4% :食品は6.4%増加した

over the past year:過去1年間で

while:一方で

gasoline jumped a:ガソリンは増加した

whopping 58%:なんと58%も

upはそのままで「上がる」です。

is などのbe動詞の後に使われることが多いです。

逆の意味のdown(下がる)も「~is down」という形で使われますね。

overは「~に渡って」という意味を持ちます。

ガソリン価格の上昇は「jumped」で、文字通り「ジャンプする=跳ね上がる」的なニュアンスかと思われます。

見慣れない表現が「whopping」ではないでしょうか。

私も最初は「ホッピングする」という意味と勘違いしていましたが、こ「なんと~だった」という感情を示す単語になります。

では訳してみます。

食品は過去1年間で6.4%増加したが、ガソリンはなんと58%も増加した

食品の増加もそうですが、ガソリン代の高騰はかなり家計に大きく響くのではないかと思います。

なぜならアメリカは国土が広大なので、たいていの場合は移動に車が必要ですし、車を使う仕事(物流ドライバー、タクシー、バスの運転手など)につく人も多いので、ガソリン代の値上がりは給料に直接響いてきます。

しかも記事では「低所得者層のガソリン代と食品への支出は家計のかなりの部分を占める」としており、ますます生活の維持にのしかかってくるということになるのです。

ではその一方で富裕層への影響はどのようになっているのでしょうか?

By contrast, spending by wealthy households went up by only 6%.

【単語&フレーズ】

By contrast:対照的に

spending by wealthy households:裕福な世帯による支出は

went up:増加した

by only 6%:わずか6%の

byがよく使われていますが、最初のBy contrastは「対照的に」という決まり文句です。

2つ目のbyは数値の状況を表すときによく使われます。

増加した支出がonly(わずか)ということで、「思いのほか少ない」というニュアンスで使われています。

訳してみましょう。

対照的に裕福な世帯による支出はわずか6%しか増加しなかった

低所得者層のガソリン代、食費などの支出はほとんど影響がなかったということ。

この原因を記事では「高所得世帯は支出の多くを商品からサービスにシフトした」「貧しい世帯が依存する商品は、コストの上昇や供給の逼迫によってより大きな打撃を受けた」としています。

まさにコロナは貧しい世帯にとって「招かざる敵」といえるかもしれません。

「給付とインフレ」についての英語表現

こうした所得感の格差と貧困者層への救援について、米国政府は今後どのような対応をとっていくべきなのか?を英文記事の中で専門家は述べています。

その中でとく象徴的だったものを取り上げてみました。

More money from Washington will lead to even higher inflation, placing a bigger burden on the poor

【単語&フレーズ】

More money from Washington:ワシントンからのより多くのお金

will lead to:~につながるだろう

even higher inflation:さらに高いインフレーション

placing a bigger burden on the poor:貧しい人々により大きな負担をかける

evenは「さらに」で、higher「より高くなる」という比較級を使っているので「higher inflation=インフレがさらに高くなる」という意味になります。

place~onで「~に重点を置く」で、~の部分に「a bigger burden(より大きな負担)」を置くため、その対象が「the poor(貧しい人々)」となるわけですね。

低所得者層を救援するためにより多くの「給付金」をバラまく必要があるのは、ある意味正しいといえますが(現金は大事なので)、それによってインフレの原因になるということもまた確かです。

給付というのは要は「お札を刷る」ことです。

これがなぜインフレを引き起こすかというと、

・お札を刷ることで、世の中に出回るお金の量が増えて、お金の価値が下がるため

・供給だけが増えれば、価格が下がる

・自国通貨の価値が下がれば、海外から輸入するときには、その輸入したものの値段は上がってしまう

という説がよく挙げられています。

この理論でいくと、

More money from Washington will lead to even higher inflation, placing a bigger burden on the poor

という流れが予測できる、と専門家は指摘しています。

訳してみます。

ワシントンからのより多くのお金はさらに高いインフレにつながり、貧しい人々により大きな負担をかけるだろう

まさに「お札を刷る⇒インフレ」の流れですね。

物価が上がれば庶民の生活を直撃するということ。

特に貧困者層はガソリンや食費にかける家計の支出が多く、それらが高騰することで生活が困難になることは容易に想像ができます。

そうした原因を作ったのがまさに「コロナ」ですが、では果たしてコロナは庶民に負担ばかりを強いるのか?というと、実はそうでもないという意見も取り上げられていました。

There is one bright spot for low-wage workers

【単語&フレーズ】

There is one:~が1つある

bright spot:明るい点

for low-wage workers:低賃金労働者にとって

訳すと、

低賃金労働者にとって明るい点が1つある

ということです。

それは一体何なのでしょうか?

They have received some of the biggest pay raises of the pandemic, helping to buffer the rise in prices.

【単語&フレーズ】

They have received:彼らは受けている

some of the biggest pay raises:最大の昇給のいくつかを

of the pandemic:パンデミックの

, helping to:そしてそれは~を助ける

buffer:緩和する

the rise in prices:物価の上昇を

the biggest(最も大きな)という最大級を使って、pay raises(給与の増加)を表現しています。

物価は「prices」というシンプルな表現になっています。

訳しますと、

彼らはパンデミックの最大の昇給のいくつかを受けており、物価の上昇を緩和するのに役立っている

ということです

つまりは「コロナ後で人が集まらず、企業側が賃金を大幅にアップして求人を出している」という状況ですね。

アメリカではとくに飲食業界や物流業界でこの傾向が高いらしく、日本円に換算して「時給5000円」という職場もあるようですね(皿洗いだそうです)

これは日本でも東京がかなり近い状態であると聞きますし、とくに人が多く集まる大都市圏ではこうした流れができていると思います。

ちなみに英語的には特に難しい表現はありません。

あえていうなら「,helping~」というくだりは「~であり、それは~だ」という「接続語」的な使い方をしています。

「,~ing~」という形ですね。

では最後の英文です。

If we want robust economic growth, we are probably going to have to tolerate higher inflation and rising commodity prices

【単語&フレーズ】

If we want:もし我々が望むなら

robust:力強い

economic growth:経済成長

we are probably going to:我々は恐らく~だろう

have to:~しなければならない

tolerate:許容する

higher inflation and rising commodity prices:インフレ率の上昇と商品価格の上昇を

気になる経済英語として「commodity(商品)」が出てきました。

物価ならシンプルに「prices」ですが、商品という具体的なカテゴリとして「commodity」という表現を使っていると考えられます。

訳してみます。

力強い経済成長を望むなら、インフレ率の上昇と商品価格の上昇を許容しなければならないだろう

続けて、その理由を述べています。

because that is a side effect of booming consumer spending and investment

【単語&フレーズ】

because:なぜなら

that is a side effect of:それは副作用だ

booming consumer spending and investment:個人消費と投資の急増の

「side effect=副作用」は日常生活でよく使うので、英語表現として覚えておくと良いかも知れませんね。

「急増」のboomingも日本語の「ブーム」になるので耳馴染みがあります。

ニュースでよく聞く「個人消費」は「consumer spending」で、投資は「investment」となっています

訳してみます。

なぜならそれは個人消費と投資の急増の副作用だからだ

インフレは「全体的な物価水準が持続的に上昇する状態」を指します。

「経済成長は適度なインフレ率の上昇を伴う」とも言われるので、コントロールできる範囲でのインフレは許容すべきなのかもしれません。

その場合は、政府が低所得者層への救済処置を適切に行うというのが前提になるでしょう。

アメリカもそうですが、日本でも今後こうした動きに注目ですね。

まとめ

日本経済はアメリカの後追いをしていると言われますが、もし本当にそうであれば、アメリカで起こっていることがいずれ日本でも見られるという可能性はゼロではないと思います。

もちろん国の経済的な構造が異なるので一概には言えませんが、日本でも物価上昇は起こりつつあるので、アメリカほどではないにしろ、富裕層と低所得者層の格差はこれから徐々に表れてくると考えられます。

一方でアメリカは新しい技術や革新的なアイデアが次々と生まれてくる土壌があり、それがまた世界中から人材やお金を呼び込む結果に繋がっています。

日本はアメリカと経済的に強い関係にあるので、グローバリーゼーション化したとはいえ、アメリカの経済と動きや社会の流れをきちんと追っていくのは、今後の国際社会や経済競争で生き残るために必要だと思います。

それは国家だけでなく個人でもそうだといえますし、その際に「情報」が生き残る大切な術になるのではないでしょうか。

英語はアメリカをはじめとする「世界の情報」を集めるために必須のツールです。

このブログではそんな「生き残るために必要な武器」としての「英語」を引き続き取り上げていきたいと思います。

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