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コペンハーゲン駅のコインロッカーでとんでもない英会話に遭遇した話

ヨーロッパ一人旅の「英語体験談」第4弾です。

前回まではイギリス英語についてと、デンマークで受けた「ひどい仕打ち」について語らせてもらいました。

【ヨーロッパ一人旅】英語を上手く話せず不快な思いをした話

ロンドンの下町で遭遇したマシンガンのような「しゅばしゅば英語」に敗北したこと、スコットランドでの抜け目のない宿のおババの難解すぎる発音に「してやられたこと」、デンマークのコペンハーゲン駅の駅員から、いわれのない嘲笑を受けて「いつか〇〇す!」と痛恨の心の涙を流した体験談など、見れば見るほど、思い出せば思い出すほど目頭が熱くなってくる哀しみと怒りの二重奏・・・

今回はそんな嘲笑を受けた後のデンマークでの話の続きです。

その名も「英語は度胸!気合いと根性!」

そこで出会った「ある人物」から得た啓示とはどんなものだったのか?

ではいざコペンハーゲン!

コペンハーゲン駅構内で子供に英語で話しかけられたこと

コペンハーゲンの駅員室で屈辱の30分を過ごして心を打ちのめされた私は、そのまま少し心を落ち着かせようと、駅構内をブラブラしていました。

そのときに駅構内の中央にあったハードロックミュージシャンのTシャツが売られている露天商の店舗を見かけて、洋楽ロックのファンだった私は「ガンズとかモトリーとかあるかな」と先ほどの不快感を拭い去るかのように、そこに近づいていったのです。

ハードロック系バンドのTシャツを見ながら、徐々にそれまでの「怒りと悲しみ」の感情が静まっていくのを感じていました。

好きだったバンドの顔を見ているうちに、自分を取り戻せたような気になったからです。

そして「よおし」とその場を離れそうとしたとき、ふと気が付くと、周りに子供たちが数人私の周りを走り回っているのに気づきました。

最初は駅構内で友達と遊んでいるのかなと思っていましたが、少し歩き始めると私に関心を示すかのように、輪を作って近づいてきます。

(これはもしや)

ピーンときました。

少し前に友人がイタリアに旅行に出かけた時に、ローマの街中で現地のジプシーの子供たちが友人の周りに群がってきて「これを買って!」「こっちを買って!」と何かを売りつけてきたという話を思い出したのです。

友人はそのときにジプシーの子供の一人がポケットに手を入れようとしていたので、すぐにその手をはたいて、その場を足早に立ち去ったという体験談を帰国後に語ってくれたのでした。

コペンハーゲン駅で私に距離を詰めてくる子供達も「きっと泥棒に違いない」と勝手に思い、少し警戒しました。

すると子供の一人が私の時計を指さしながら、

「ホワッタイム?」(時間を教えて)

と簡単な英語で訊ねてきたのです。

当時つけていた私の時計は、日本を出国前にリムジンバスの乗り場の近くに合ったチケット販売店で買った「1000円」の安物腕時計でした。

駅構内には大きな時計があるので、時間が知りたいわけではないことも分かっていたので、勝手に「子供が時計を欲しがっている」と勘違いしつつ、同時に「こんな安物欲しいわけないだろう」と腹をくくったのです。

「~時だよ」

と英語で教えてあげると、子供たちは満足したのか、「サンキュー!」と言いながら周りに散っていきました。

私は「なんだ?」と不思議に思いましたが、よく考えてみると、私がそのハードロックTシャツの露天商に近づいたときから、彼らはそこで走り回って遊んでいるのが見えていましたし、私が近づいたときにこちらを興味深げに眺めていたことを思い出しました。

なので

「きっと日本人が珍しかったんだろうな。私に話しかける理由として、時間を聞いてきたんだろうな」

と納得したわけです。

異国の駅構内での夕方近くのちょっとした出来事。

現地の子供とのたわいのないやり取り。

白人というよりも、少し中東風の見た目をしていたので、あちらからの移民の子供たちだったのかもしれませんね。

先ほどまでの駅員の不躾な態度とは裏腹の、子供たちのピュアな好奇心丸出しの対応に「ほっ」と和めたひと時でした。

ついに遭遇!アフリカ系移民の怒涛の英語スピーキングに驚愕!

そんな和みのひとときで一息つけた私は、とりあえず荷物をロッカーに預けて街に観光に出かけることにしました。

駅の表示をみると、コインロッカーらしき場所は地下にあるとあったので、それに従って階段を降り、目的の地下コインロッカーに着きました。

そこは駅の半地下にある少し大きめのコインロッカーで、正面入り口から左右に伸びたコインロッカー場の真ん中に係員が在中している形になっています。

私はとりあえず開いているロッカーを探し出し、そこに荷物を預けようとしました。

しかしお金の入れ方がいまいちよく分らなかったので、そのことについて中央にいる係員に聞きに行こうとしたのです。

少し歩いた先にある係員のテーブルの前にはすでに誰かが立っていて、係員に質問をしているところでした。

その後ろに並んで待っていたところ、その先客が凄まじい英語で係員に話しかけている内容が聞こえてきました。

「/**-++/**-++/*++●▼☆ペヤエラビー?」

えっ?なんて言ってるんだ?

私は思わず耳を疑いました。

「/**-++/**-++/*++●▼☆ブヒャラバキ!!!」

まったく意味が分からない音の羅列を聞き取ろうとしますが、一応言葉の端々に「英語らしき」発音が聞いて取れたので「英語」だとなんとか理解できました。

その難解な英語で係員に話しかけていたのは、背の高いアフリカ系の男性でした。

年齢は不詳でしたが、それほど老けていなかったので、おそらく30代前後だと記憶しています。

私と同じように「何を話しているのかさっぱり分からない」という表情をしていた係員の白人男性は、何度も何度も「パードン?」とか「ソーリー?」とかを繰り返して、次第に苛立ってくる様子が目に見えてきていました。

そんな相手の顔の変化とか表情などお構いなしに、やたらと背の高いアフリカ系の男性は先ほどよりももっとボリュームを上げて、

「++-*///*1234・×●アッスブケオ;、ポードン!?」

となぜか怒りを込めたような声色と表情でなおも目の前の係員を「意味不明すぎる謎の英語」で攻め立て続けていました。

もちろん相手の係員は訳が分からないのでさらに聞き返します。

それに対して同じように、いや、もっと激しい調子で言い返すアフリカ系の男性。

しかもその男性の表情は「俺がこれだけ頑張って分かりやすい英語で説明しているのに、お前はそれを理解できずに何度も聞き返してきて、まったく使えん奴だ!」という気持ちを前面に押しだしていて、そのあまりにも「俺はまったく1ミクロンも悪くない!聞き取れないお前が全部悪い!」な態度に

 

清々しい感動

 

すら覚えていたことを、20数年ぶりに告白しないといけません。

そうなんです。

なぜ私がこの男性の対応に感動を覚えたかというと、先ほど私が受けた駅員とのやり取りを思い出してしまったからです。

あのとき私は伝わらない英語を駅員にバカにされ、満足に言い返すこともできずに、すごすごとうなだれて退出していました。

しかしこの男性はかつての私と同じように英語が伝わらないというハードな状況の中で、自らを見失うことなく、また寸分も疑うことなく雄々しく己の思いを述べ、相手に対して堂々と胸を貸す態度で交渉に挑んでいたということ・・・

私は次第に感動すらし始めていました。

その男性のクソ度胸とど根性に・・・

(このおっさん、ほんまもんやで)

そしてついにきた結末。

ついに堪忍袋の緒が切れたのか、係員は声を荒げて、

「何を言ってるのかさっぱり分からんから、もうここから出て行ってくれ!」

と追い出しにかかったのでした。

私は(やはりな・・)と思いつつ、男性の様子を伺います。

すると男性は・・・

 

「++-*///*1234・×●、/**-++/**-++/*++●▼☆、バッユーキャンゴーパッデッ!!」

 

とさらに係員の声の2オクターブ上回るようなビッグサウンドで謎英語をさらにまくし立てて始めたのです・

「さすがや・・・」

あまりもの正々堂々たる態度に拍手すら送りたい気分になりました。と同時に、

 

さっさと行けや

 

と半ばキレ気味に日本語で小さく罵っていたことも告白しなければいけません。

その男性はそこで30分近く係員とのトークバトルを展開していたので、私の後ろにも列ができ始めていました。

それから5分ほど係員とやり取りを続けていましたが、結局お互いに分からずじまいのままで、男性は首を振りながらその場を離れていきました。

(やっと終わった・・)

ホッとしつつ、私は自分の番になって係員の前に立ちました。

係員は去っていく男性を見ながらブツブツと何かを言っていましたが、私に気づくと「どうしましたか?」と普通の様子で訊ねてくれ、私もそれに対して事前に準備していた完璧な英語で応答しました。

私の練りに練ったキングスイングリッシュ(自分の中で)が功を奏したのか、一発で言っていることが理解したようで、

「オーケー、それはですね・」

と分かりやすく教えてくれ、それを理解できた私も「サンキュー」といって、すぐにその場を離れることができました。

その間およそ3分。

カップヌードルのお湯を待つ時間です。

このときばかりは自分の英語に安心しました。

ああ、俺もちょっとは使える英語を話せるんだと。

先ほどの駅員とのやり取りは、ほんのささいなすれ違いだったんだぜと。

と同時に、

「あの男性の度胸とふてぶてしさは学ばんとな」

とも思いました。

これからも続く異国での生活の中、きっと駅員室で受けたような修羅場は何度もあるに違いないと。

そのときに今しがた見ていた「一歩も譲らずに自分の主張を貫く姿」はきっと私の心の支えになるに違いないと。

そう思いつつ、私は係員に教えられた通りにコインをロッカーに投入するのでした・・(続く)

まとめ

こういう感じで「英語力が問題なのではない。人間力が問題なのだ」を目の当たりにした出来事でした。

このときの衝撃は今でも強烈に自分の中で残っています。

「ああ、これが世界のスタンダードなんだな」と。

これは英語だけではなくて「自分の主張を貫く」という点で、それからの旅でもそうでしたし、帰国してから接した外国人とのやり取りでも強く意識したことです。

英語は発音とか文法とか単語力ではないということ。

「伝えたい」というお願い形式ではだめだということ。

「俺の言うことを聞け!」くらいの態度の方が生き抜いていくには必要なんだということ。

とはいえ、実際にコミュニケーションを取る際には、やっぱりちゃんとした英語力を磨いておくのは大事です。

このときの男性も結局は言いたいことを伝えられませんでしたし、周りに余計な波風を立てていますからね。

学ぶべきなのは「気持ちの上で負けないこと」ですね。

そのうえで「英語はきちんと聞けて正しく話せなければいけない」という固定概念を捨て去り、「相手にある程度通じる範囲で読み・書き・聞き・話す」ができれば十分だと実感しましたし、それは今でも感じていることです。

その「ある程度」が初心者には難しいのですが、とりあえず中学英語をマスターすれば「ある程度」は話せるようになりますし、海外のコインロッカーで物を訪ねる時にも、相手に「出ていけ!」とたたき出されることはないと思いますよ。

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