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ESGと投資についての英文ニュースと英語表現

普段のニュースでよく見たり聞いたりすることが多くなった英単語の一つ「ESG」。

SDGSと並んで使われることが多いので「環境保護に関する表現」と考える人も多いと思います。

かくいう私自身も「ESG」についてほとんど知識がなかったので、この記事のために勉強した次第です。

意味合い的にはSGDSの系譜に当たるのですが、ESGはそこにもう少し「経営」「投資」の味付けが加わる形になります。

今回はそのESGについての簡単な説明と、それに関する英文ニュースのいくつかをピックアップして英語表現を学んでいきたいと思います。

ESGって何?

簡潔に解説した英語サイト(資産運用会社)から、重要だと思う部分だけを抽出してまとめてみます。

ESG means using Environmental, Social and Governance factors to evaluate companies and countries on how far advanced they are with sustainability.

語彙を訳しつつ、英文を分解していきましょう。

ESG means:ESGが意味するのは

using:~を使って

Environmental, Social and Governance factors:環境、社会、ガバナンス(統治)の要素

to evaluate:評価すること

companies and countries:会社や国を

on:~について

how far:どれだけ

advanced:進んでいるのか

they are:彼ら(企業や国)が

with sustainability:持続可能性という点で

英文構造的には以下の4文に分けられます。

1・ESG means

2・using Environmental, Social and Governance factors

3・to evaluate companies and countries

4・on haw far advanced they are with sustainability

1の「ESG menas」でいったん文を区切ってしまい、そのあとの「using」と続く単語で主語を位置づけて、to以下で「その主語をどうするのか」を解説するという流れです。

和訳してみましょう。

ESGとは、環境、社会、 ガバナンスの要素を使用して、 企業や国の持続可能性がどれだけ進んでいるかを評価 することを意味し ます

sustainability(持続可能性)という言葉も最近よく見かけます。

これは「将来にわたって機能を失わずに続けていくことができるシステムやプロセス」といわれています。

目先の利益を追求するのではなく、物事の長期的な影響を考えて行動するという考え方といえるのではないでしょうか。

ESGの用語に関する英語表現

社会システムなど幅広い意味合いを内包したESGには、その頭文字を構成している各要素できちんと定義づけがされています。

それについて英文で解説したものを紹介します。

【Environmental】

the contribution a company or government makes to climate change through greenhouse gas emissions, along with waste management and energy efficiency

英文を解説します。

the contribution:貢献

a company or government:企業や政府が

makes:する

to climate change:気候変動に

through:を通じて

greenhouse gas emissions:温室効果ガスの排出

along with:~と一緒に

waste management and energy efficiency:廃棄物管理およびエネルギー効率

ここでのポイントは「the contribution a company or government makes」です。

貢献するは「make a contribution」という表現になりますが、ここでは主語の頭に「the contribution」を持ってきて「倒置」のスタイルにしています。

意味的には「 a company or government makes a contribution」になります。

続く「to」以下で「何に対する貢献か?」を説明しています。

全文を訳してみましょう。

企業または政府が温室効果ガスの排出を通じて気候変動に貢献すること、廃棄物管理およびエネルギー効率が含まれます

次は「Social」についてです。

【Social】

human rights, labor standards in the supply chain, any exposure to illegal child labor, and more routine issues such as adherence to workplace health and safety

英文を分解&解説していきましょう。

human rights, labor standards in the supply chain:人権、サプライチェーンの労働基準

any exposure to illegal child labor:違法な児童労働への暴露

, and:および

more routine issue:より日常的な問題

such as:たとえば

adherence to workplace health and safety:職場の健康と安全の順守

この英文は単語を並べているだけで、とくに文章構造上の難点はありません。

あえていうなら「, and」と「such as」あたりでしょうか。

前者が「そして」、後者は「たとえば」という意味なので、文中で使われている用語を補足する程度の働きになっています。

では訳してみましょう。

人権、サプライチェーンの労働基準、違法な児童労働への暴露、および職場の健康と安全の順守などのより日常的な問題が含まれます

最後に「Governance」になります。

【Governance】

rules or principles defining rights, responsibilities and expectations between different stakeholders in the governance of corporations.

英文の分解と解説です。

rules or principles:ルールまたは原則

defining:定義する

rights, responsibilities and expectations:権利、責任、および期待

between:~の間の

different stakeholders:さまざまな利害関係者の

in the governance of:ガバナンス(統治)における

corporations:企業の

文章では一番最後にきている「in the governance of corporations(企業の統治においては)」が主語的な意味をもっていて、それについての解説を文章トップのrules or principles(ルールまたは原則)を、difining(定義する)以下で説明している流れです。

では訳してみましょう。

企業のガバナンスにおけるさまざまな利害関係者間の権利、責任、および期待を定義する一連のルールまたは原則を指します

以上がESGについての概念と、それぞれの用語の解説になります。

要は「地球環境」「職場環境」「企業統治」の3つに気を配って健全に運営していきましょう、ということですね。

ESG投資についての英語表現

そんな「ESG」を使った投資というのはどのようなものでしょうか?

 Investing which prioritizes optimal environmental, social, and governance (ESG) factors or outcomes.

ESG(環境・社会・ガバナンス)の要素や成果を最適化することを優先した投資を指します

単語を解説すると、

Investing:投資

which:~という

prioritize:優先する

optimal environment:最適な環境

factors or outcomes:要素や成果

となります。

ESGに配慮した投資ということなんでしょうね。

また異常気象の頻発や、米国内で起きた人種差別による社会の分断問題が要因で、政府や企業、投資家がそれらの解決を重視する姿勢を示したために、ESG関連における投資額が増大しているということです。

その具体的な数値は以下のニュース英文で示されています。

A record $649 billion poured into ESG-focused funds worldwide through Nov. 30, up from the $542 billion and $285 billion that flowed into these funds in 2020 and 2019, respectively, the latest Refinitiv Lipper data shows. ESG funds now account for 10% of worldwide fund assets.

Analysis: How 2021 became the year of ESG investing

訳してみますと、

リフィニティブ傘下リッパーのデータによると、11月30日までに世界中のESGファンドに6490億ドルの資金が流入し、2020年の5420億ドル、2019年の2850億ドルをそれぞれ上回った。ESGファンドは現在、世界のファンド資産の10%を占めている。

となります。

以下が単語です。

A record:記録

poured into:流れこんだ

funds:ファンド

worldwide:世界中の

through:~を通じて

up from:~から上に

respectively:それぞれ

account for:占める

環境保護や人権、企業のコンプライアンスといった概念は、もはや「言葉遊び」のレベルではなくて、実際のお金の流れにも影響していることを示す象徴的なニュースだと思います。

まとめ

ESGに関する英語表現を「概念」「ニュース」の両方で切り取ってみました。

コロナを機に世界中のあらゆるところで「価値観」の変化が起き、それによって政策決定や企業の在り方にまで影響を与えています。

人々の価値観が変わることで、お金の流れも変わり、世の中の動きも変わっていくということ。

これまで投資や経済というのは「環境」「人権」とは程遠いところにある「ドロドロ」した欲望の象徴というイメージがありましたが、時代の価値観が変わると、お金の流れすら決定づけるということを知って、すごく面白い変化だと感じました。

ESGに関しては、やはり欧米諸国が中心になって進めているムーブメントですので、今後もそれに関する英語情報が途切れることはないと思いますね。

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