独学で一定のレベルの英会話力を身につける方法の紹介です。
英会話スクールに通ったり、オンライン英会話レッスンを受けずに「完全独学」で「ゼロの状態から初級~中級レベル」までの「英語を話す」ようになるための方法論です。
私自身の経験から「海外旅行を一人で行けるレベル」まではいけると確信しています(TOEIC725、観光英検2級、旧工業英検2級、ヨーロッパ一人旅の経験あり)
もちろん完璧ではないですし、決してペラペラになれるわけではありません。
地道な積み重ねは必須です。
でもいったん土台が出来上がれば、その先のペラペラの道も見えてきます。
そのためにまずは当面の目的である「初級から中級レベル」の英会話力を目指しましょう。
以下に順を追って、その方法を紹介していきますね。
学校英語を学ぶ
中学レベルの英語学習
何はともあれ、基礎的な文法力と単語力が必要です。
そのためには、まずは中学校レベルの文法・単語を覚えていくことが必須です。
市販のテキストで全然かまいません。
どれを選んでも良いです。
自分に合ったものでひたすら「暗記」「反復練習」を繰り返してください(後におすすめの書籍を紹介しています)
中学英語の知識は「簡単な日常英会話」のベースになります。
まずはここを覚えて、初級レベルの英語知識を身につけましょう。
もしどれを選んでいいのか分からないというのであれば、「スーパーステップ」シリーズがおすすめです。
公文式が発行しているテキストなので、分かりやすくて良書だと思います。
単行本別になっているので、一つのジャンルを終えるごとに次に進む流れになっています。
全部終えると、一通りの「英文法」「英単語」「英文読解」の基礎知識が身につきますよ。
もちろんこの教材が絶対というわけではないので、あくまでも一つの目安にしてください。
基本的にはどれを使っても良いですし(同じです)、あとはそのテキストが自分に合うか合わないかだけの差です。
高校レベルの英語学習
中学英語の学習が済めば、次は高校レベルの単語と文法です。
高校レベルの英語は「論理だててまとまった英語」を話すためのベースになります。
勉強する流れは中学英語を同じで、まずは単語と文法をマスターすることです。
高校英語の英文法はスーパーステップシリーズ、単語はZ会の速読速聴シリーズのコア1900あたりが良いと思います。
私は受験勉強時代に即戦ゼミを使っていたので、高校英語の最後の総仕上げに使っても良いかなと思います。
こちらも中学英語と同様に、あくまで一つの目安ですので、他に良いものがあればそちらを使ってください。
高校英語の文法は文章を読み込むためのレベルになります。
なので中学英文法に比べると理解が難しくなるかもしれません。
ただ読むための英文法は、知的レベルの高い会話に使われるものも多いため、覚えて置いて決して損はしませんよ。
ちなみにリーディングですが英文法と英単語の理解の総仕上げと思ってやってみてください。
英文が読めるということは、単語と文法がきちんと身についているという証拠になりますから。
リスニングはできればやっておいてください。
テキストに付随しているCDレベルでも構いません。
まだこの段階では初歩的なものでOKです。
スピーキングに関しては、この段階では必要ありません。
最後に紹介する方法で詰めていきますので、まずは英単語と文法、読解力を養ってください。
ゼロから英語力を身につける中で、この中学・高校レベルの英語知識の獲得が最も骨が折れる作業だと思います。
しかしここをクリアしておくことで、次の「実践的な英会話力」の学習法がグンと楽になりますので、地道で大変ですが、ぜひ頑張ってください。
ポイント
実践的な英語力を身につける方法
中学・高校レベルの英単語や英文法を身につけると、基本的な英語の知識は理解できるようになります。
ただその段階では外国人との会話にまだまだ耐えるものではありません。
あくまで「学校英語」にすぎないので、それをより実践的なものに変えていく必要があるからです。
本当はここでいきなり留学や外国人との会話に進んでも良いのですが、それだとまだまだ不完全な英語力のままなので、現地や現場で苦労することが目に見えています。
なのでもうしばらくは「独学」を続けて学校英語を「実戦英語」にチェンジしていくプロセスを頑張りましょう。
そのための有効なツールとして「海外の映画やドラマ、ニュースのDVD、youtube」「専門教材」の2つがあります。
どちらか一つだけでも良いです(もちろん両方共でも)
以下に解説しますので、ご自分に合う方法を選んでみてください。
海外の映画・ドラマDVD・youtube動画を使う方法
初級から中級レベルまでを網羅できる勉強法です。
使用する素材では「日本語字幕」「英語字幕」がついていることが必須です。
流れとしては、
①日本語字幕で映画やドラマ、ニュース動画をみる(音声は英語)
②英語字幕で再び見る(音声は英語)
③字幕なしでもう一度見る(音声は英語)
の3つになります。
これを繰り返します。
ポイントは②の「英語字幕で見る」です。
このときに日本語と照らし合わせて意味が分からなかったり、気になった単語やフレーズをメモしておきます。
こうすることで「生の英語のボギャブラリー」が増えていくことになります。
学校英語では学べなかった「リアルな英語の表現集」というやつですね。
英語の基本的な構造は学校英語でマスターしているので、理解は早いはずですよ。
動画の良いところは、それを使うシチュエーションを話者の表情や身振り手振りで理解できるところです。
英語表現と同時に使うべき状況・ボディランゲージも学べるので、一石三鳥です。
この勉強法のより詳しい内容は以下の2つの記事でまとめていますので、こちらもよければ参考にどうぞ。
-
-
「シャドーイング」で英会話の筋肉を鍛えよう!
続きを見る
-
-
英会話は細切れにして話そう!スピーキングのコツを紹介
続きを見る
英会話教材を使う方法
専門教材を使った方法になります。
日常英会話(初級の「上級レベル」)までを想定した内容になっています。
知的作業を伴う高校レベルの英語(中級レベル)は必要ないという方なら、こちらの勉強法が断然ラクかと思います。
一つめは「JJイングリッシュ」という、有名出版社の「講談社」が開発に協力した教材です。
独学用に作られた教材セットで、紙テキスト、動画、音声を組み合わせた教材になっています。
中学英語がベースなので、初心者でもハードルが低いのが特徴です。
文法の基礎がしっかりできている人なら、2ヵ月程度の学習で実際の会話がこなせるように作られています。
会話ベースの教材なので、英会話スクールの教材にも使われていますよ。
独学に抵抗が無くて、ある程度のセルフエクササイズが可能な方なら、この教材が向いていると思いますね。
もう一つが、リクルートが運営する「スタディサプリ英会話」です。
スマホやタブレットを使った英会話アプリになっています。
海外旅行の英会話を想定していますが、そこで使われる語法や単語を通じて、ネイティブが使う実践的な日常英会話力を鍛えることができます。
JJイングリッシュと違って紙テキストを使う必要はないので、通勤の途中や家事の合間に「聞きながら」学べるのが楽です。
一日3分程度のペースでもマスターできるように設計されています。
物語仕立てのレッスンから、NHK英会話講師の授業形式の動画まであり、飽きずに進められる良さもあり。
時間のない方、勉強のための時間を作ったり、与えられた流れで勉強するのが好きな方向けだと思います。
-
-
スタディサプリEnglish「新日常英会話コース」体験レビュー
続きを見る
最終仕上げ:外国人と話す方法(スピーキング)
いよいよ最終段階です。
ここまでくれば、かなり英語力が上がっているはずです。
すでに初級は脱して初級の上級、中級レベルになっていることでしょう。
あとは実際に外国人と会話(スピーキング)するだけです。
知識は十分なので、リアルな会話のスピードや間の取り方などを学んでいきましょう。
もちろんそれにも段階はあるので、以下に並べていきますね。
①練習相手になってくれる外国人を探す
日本に住んでいる外国人との英会話になります。
ある程度、日本語が理解できる人が良いでしょう。
お互いに語学を学び合うのもおすすめです。
(例)語学の交流イベント、学校の留学生、会社の同僚の外国人、近所に住んでいる外国人、行きつけの店の外国人、趣味サークル等の外国人など
②日本に観光に来ている外国人と話す
観光客に英語で話しかけて、できれば日本を案内してあげる語学の勉強法です。
昔からある世界共通の語学練習法です。
相手が日本語を話せない場合も多いので、ぶっつけ本番の度胸試しにもおすすめです。
(例)観光案内、友達作り、ナンパ
③英語を使う仕事をする
英語を話す必要のある仕事に就く方法です。
いきなり就職だと英語以外の苦労が増えるので、最初はアルバイト程度が良いと思います。
観光地の土産屋さんがベストですかね。
東京の浅草寺や秋葉原だと、必ずお客さんに外国人が来るはずです。
外国人が良く来るバーやレストランなどの接客もおすすめです。
コンビニや量販店のアルバイトでも良いかもしれません。
逆に観光地や主要都市に住んでいない場合は、探すのに苦労するかもしれません。
地方は労働者としての外国人が多いと思うので、英語は通じない可能性もありますから。
その場合は求人サイトで「英語」「英会話」と打ち込んで、近隣の英語を使える仕事を探すのが手っ取り早いと思います。
英語に自信があれば通訳や翻訳のアルバイトもおすすめです。
またもしアルバイトでは飽き足らなかったり、どうせ使うのならキャリア形成に組み込みたいという場合は、いきなり就職でも良いですね。
-
-
英語を活かせる仕事と体験談を紹介
続きを見る
ほかにも「外国人と話す」方法やコツをまとめていますので、こちらもご覧ください。
-
-
外国人と話して英語をレベルアップさせる方法【5選】
続きを見る
-
-
英会話は細切れにして話そう!スピーキングのコツを紹介
続きを見る
まとめ
以上が独学で初級から中級レベルの英会話力を身につける方法論です。
最後の外国人と話す方法は厳密には独学ではありませんが、自分からアクションを起こして無料で行うという意味では「独力で学ぶ」に等しいと思います。
基本的な流れは、
①英語の基本的知識を身につける(中学・高校英語)
②実践的な英語表現を身につける
③外国人と話す
の3つに分けられるかなと。
私の場合は①は十分でも、②が不十分なままで海外に旅立ったので、あまり上手に現地の人と会話することが叶わなかったのですが、帰国してから一念発起して学び直し、今はなんとかビジネス英語の初級くらいまでは話せるようになっています。
なので、個人的にはとくに②の実践的な英語表現の獲得が肝かなと思っていますよ。
当時は今のようにyoutubeがありませんでしたので、学習環境はより充実していると思いますしね。
あとは外国人と話し、海外に旅行し、留学や仕事でバリバリに英語を使っていきましょう。
-
-
スタディサプリEnglish「ビジネス英語コース」体験レビュー
続きを見る
-
-
スタディサプリEnglish「TOEIC対策コース」体験レビュー
続きを見る