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「ウェブ3.0」についての英語解説と未来予測

経済メディアCNBCで取り上げられた「ウェブ3.0」に関する英語記事です。

記事の内容は、新たなネット技術の潮流である「ウェブ3.0」についての現況と未来、続いてテスラの創設者であるイーロン・マスク氏と、ツイッターの共同創始者だったジャック・ドーシー氏による自論が展開されています。

Elon Musk and Jack Dorsey are talking about ‘Web3’ – here’s what it is and why it matters

今回取り上げる英語解説は3点。

・ウェブ3.0とは何か?

・ウェブ3.0を支持する人の主張

・イーロン・マスク氏とジャック・ドーシー氏のツイッター発言

をそれぞれ原文の英語で取り上げながら、その単語やフレーズを日本語で解説していきつつ、現在のウェブ3.0が置かれている状況をなんとなく理解していこうと思います。

ウェブ3.0を巡る英語表現

【about Web3】

・still a hazy concept

・hailed by proponents as a decentralized version of the internet based on blockchain, the technology behind many major cryptocurrencies and nonfungible tokens, or NFTs.

まずは「ウェブ3.0」についての概要表現の和訳です。

・いまだおぼろげな概念

・多くの主要な暗号通貨と非代替トークン、またはNFTの背後にあるテクノロジーに基づくインターネットの分散型バージョンとして支持者に歓迎されている

では英語の解説です。

一文目は、

still(いまだに)

hazy(おぼろげ)

concepy(概念)

となります。

漠然とした存在というのが「ウェブ3.0」に対しての現在の評価というところでしょうね。

そして2文目の解説です。

hailed by(~に歓迎される)

proponents(支持者)

as a decentralized version(分散化型バージョンとして)

of(~という)

the internet based on blockchain(ブロックチェーンに基づくインターネット)

, the technology behind (それはつまり、~の背後にあるテクノロジー)

many major cryptocurrencies and nonfungible tokens, or NFTs.(多くの主要な暗号通貨と非代替トークン、またはNFT)

となります。

訳文は前出した通りで「ウェブ3.0は暗号通貨界隈から歓迎されているよ」というのが全体の意味になっています。

歓迎されている理由が、分散型であること、というのが大きいですね。

つまり「何者かに一元管理されている」情報・金融ではなく、誰もが自由にアクセスできて、管理できる「民主的」なスタイルこそが、未来のインターネットの在り方だ、というのが、世界中のテック界隈の住民に支持を得ている理由でもあるのです。

イーロン・マスク氏とジャック・ドーシー氏の「反論」英語表現

では次にそれに対するイーロン・マスク氏とジャック・ドーシー氏のツイッター上の反論意見を紹介します。

まずはイーロン・マスク氏から。

訳文です。

私はウェブ3.0が現実であるとは示唆していません。現在の現実というよりはマーケティングの流行語のようです。10、20、30年後の未来はどうなるのか疑問に思っています。2051はクレイジーな未来に聞こえます!

マスク氏の意見の要約としては「ウェブ3.0は騒がれ過ぎ。単なるマーケティングの流行言葉にすぎない。いずれ消えていくんじゃないか?」という感じでしょうか。

ではこの表現の英語を解説していきましょう。

I’m not suggesting(私は示唆していない)

web3 is real(ウェブ3.0が現実的なじゃいってことを)

seems(~のように見えるね)

more marketing buzzword than reality right now(現実のことと言うよりも、マーケティングの流行言葉のように)

just wondering(疑問に思っているよ)

what the future will be like in 10, 20 or 30 years.(10年、20年、30年後に未来がどのようになっているのかを)

英語的なポイントは「suggest(提案する)」「seems(~のように思える、見える)」「more~than(~以上)」「wondering(不思議に思う)」でしょうか。

マスク氏はテスラのCEOとして世界的な成功を収めていますが、一方で暗号通貨を駆使した資金運用にも造詣が深い感じです。

それだけにウェブ市場の「流行り・すたり」を冷静に見極めているようで、ウェブ3.0がどこまで伸びるのかは懐疑的であるようですね。

では次が元ツイッター社のCEOジャック・ドーシー氏のツイートです。

まずは訳文をいきましょう。

君たちはウェブ3.0を所有することはないよ。ベンチャーキャピタルと彼らの出資者が所有するんだ。決して彼らのインセンティブ(影響力?)から逃れることはできない。究極的には異なったラベルをもった中央集権的な存在になるんだよ。自分たちがどこにいるのか知るべきだ。

となっています。

「君たち」の対象はおそらく「ウェブ3.0」を支持するテック界隈の人たちでしょうから、ツイート上でドーシー氏は「現実を見ろよ」と諭している形になるんでしょうね。

では英語表現の解説です。

You don’t own “web3.”(君たちはウェブ3.0を所有していない)

The VCs(ベンチャーキャピタル)

and(と)

their LPs(彼らの出資者たちが)

do(行う=所有するんだ)

It will never(決して~だろう)

escape(逃れる)

their incentives(彼らのインセンティブ(影響)から)

It’s ultimately(それは究極的には)

a centralized entity(中央集権的な存在)

with(~を持った)

a different label(異なったラベル=形を変えた)

Know(知るべきだよ)

what you’re getting into(自分たちがどこにいるのかを)

ドーシー氏もマスク氏と同様に、ウェブ3.0については懐疑的なようです。

そしてここではさらに踏み込んで「ウェブ3.0は最終的には民主的なものではなく、大手のどこかが所有することになる」と言い切ってますね。

つまり多くのテック支持者が言うような「分散型」にはならないだろうと踏んでいるのです。

自らが巨大IT産業の一翼を担ってきただけに、その力や影響力を熟知しているからこその意見だと思います。

まとめ

暗号通貨の技術をベースにした新しいウェブ世界の展開が期待される中、イーロン・マスク氏とジャック・ドーシー氏が冷や水を浴びせかけるような意見を出したのには驚きました。

リアルなビジネスの世界を熟知しているお二人のこと。

きっとその未来は想像するよりも多難な道を辿ることになるのだろうと読み切っての発言かもしれません。

本当のところは実際にどうなるのかは分かりませんが、それでもこの界隈がしばらく熱い状態が続くのは確実ですね。

英語的には難しい表現は少なかったので、訳しやすかったです。

これからも引き続きこの世界の英語をチェックしていくとしますね。

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